この記事では、
- 聴覚障害の種類について
- いつからきこえなくなったのか
- どれほどきこえないのか
- 聴覚障害者やきこえない人は、十人十色である など
について、このHPの管理人で聴覚障害者でもある花師ミナ(@hanashimina8737)が、書いています。
管理人の花師ミナの詳しい紹介に興味ある方は、下記の記事を読んでね!
- 聴覚障害ってどんな障害なのかな?
- 耳がきこえない人って、しゃべれないとか手話だけを使う人なのでは?
- 補聴器をつけて話せているのだから、ふつうに聞こえたり会話できるんじゃないの?
- 手話を使えば、話が通じるのでは?
といった方もいると思います。そんな人たちに向けて、解決できたら!と思います。興味ある方は、このまま読み進めていってくださいね~。
/ いますぐ手話やコミュニケーション等を学びたい方へ下記をクリック! /
聴覚障害の種類と特徴について
聴覚障害には、さまざまな種類と特徴があります。
- 耳のなかのどこに故障があるのか(障害部位・箇所)
- いつからきこえなくなったのか(発症時期)
- どれほどきこえないのか(きこえないレベル)
の視点から、それぞれ異なる特徴があります。
この上記の3つの視点から、説明していけたらと思います。
【聴覚障害の種類】障害部位・箇所
耳のなかのどこに故障があるのか(障害部位・箇所)の視点からして、
「感音性難聴」「伝音性難聴」「混合性難聴」があります。
SHIONOGIさまです。
写真の参照元は、
感音性難聴
内耳・聴神経・脳の障害による難聴。
音の感覚刺激を生み出す内耳の蝸牛から聴神経に至る道筋のどこかに障害がある場合、治りにくい難聴です。
伝音性難聴とは異なり、音が小さく聞こえるだけでなく音声に歪みが生じ不明瞭になり、音としては聞こえてるのに何を話しているのか聞きとれなくなります。
補聴器などで音を大きくするだけではうまくきこえないですが、補聴器の音質や音の出し方を細かく調整することできこえるようになります。
※老人性難聴も感音性難聴の一種です。
伝音性難聴
外耳・中耳の障害による難聴。
耳介から入った音は、外耳道を通って鼓膜に伝わり中耳に導かれ、この経路のどこかに障害がある場合は治療により“治る”可能性のある難聴です。
外耳道に、耳あかがびっしり詰まっていた・鼓膜が破れた・滲出性中耳炎により中耳に水が溜まっていたとなると、音の波動の通りが悪くなるので聞こえにくくなります。
伝音性難聴は、音が伝わりにくくなったことできこえにくくなるだけなので…補聴器などを使用し音を大きくすれば、比較的きこえるようになります。症状によっては治療をすることで聴覚障害が改善されることも。
混合性難聴
感音性難聴と伝音声難聴の両方の障害があるのを、混合性難聴といいます。
外耳・中耳および内耳の両方に損傷がある難聴です。症状に応じて薬物療法・手術・補聴器や骨固定型補聴器の装用などの治療を行います。
【聴覚障害の種類】発症時期
いつからきこえなくなったのか(発症時期)の視点からして、
「先天性難聴」「中途失聴」「幼児難聴」「高齢者難聴」があります。
先天性難聴
生まれた時から、耳がきこえない。
中途失聴
途中から耳がきこえなくなる。音声言語を獲得した後の「中途失聴」は、話すことにはあまり不自由はないが、聞くことに障害が生じます。
幼児難聴
乳幼児の時期から耳がきこえなくなる。
高齢者難聴
聴力が30歳代から低下しはじめ、加齢とともに徐々に聴覚機能が減退する。65歳を過ぎると「高齢者難聴」の人口割合が急激に増加します。
【聴覚障害の種類】きこえないレベル
どれほどきこえないのか(きこえないレベル)視点からして、
「軽度難聴」「中等度難聴」「高度難聴」「重度難聴」「最重度難聴(聾)」があります。
きこえないレベルとは、デシベル(dB)で表されます。0デシベルが健常者の聴力で、デシベルが高ければ高いほど、きこえが悪いという意味です。
- 「軽度難聴」(25 ~ 39 デシベル) :小さな声が聞こえづらい
- 「中等度難聴」(40 ~ 69 デシベル) :普通の会話が聞こえづらい
- 「高度難聴」(70 ~ 89 デシベル) :普通の会話が聞き取れない
- 「重度難聴」(90 デシベル以上) :耳元で話されても聞き取れない
【聴覚障害の種類】まとめ
これで、聴覚障害の種類が多様にあることが、理解していただけたでしょうか?
聴覚障害者のきこえや環境(聾学校教育・一般の学校教育など)などにもよって、ひとりひとりが十人十色なんです…。
たとえば、聴覚障害者にはパターンや特徴があります。
- 補聴器をつけていて、口話ができていても聞き取りが難しい
- 補聴器をつけていているが、会話が難しく手話が第一言語である
- 補聴器をつけないで、会話が難しく手話が第一言語である
- 補聴器をつけていて、口話はできるが手話はまったくできない
など、多種多様にあります。難しいですよね…
どう対応したらよいか困ってしまう方もいるかもしれません。
ですが、この記事を読んで、少しでも聴覚障害の種類や聴覚障害者に対しての理解を深めてもらえたら嬉しいです!
【聴覚障害の種類】関連記事の紹介
聴覚障害や手話に関する記事を紹介するので、興味がある記事がありましたら読んでくださいね~!
聴覚障害に関する記事
手話に関する記事